underworld 1992-2002  UNDERWORLD 
2003/10リリース V2 Records

【CD-1】
01. bigmouth
02. dirty
03. mmm skyscraper i love you
04. rez
05. spikee
06. dirty epic
07. dark and long dark train

【CD-2】
01. cowgirl
02. born slippy nuxx
03. pearl's girl
04. jumbo
05. push upstairs
06. moaner
07. shudder/king of snake
08. eight ball
09. two months off


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 1992年にカール・ハイド、リック・スミス、ダレン・エマーソンの3人で結成された日本では圧倒的人気を誇るテクノグループ、UNDERWORLD。結成以来10年間のキャリアを総括して、待望のベスト盤がリリースされた。 今までテクノを敬遠していた人、苦手にしていた人もこの一枚でばっちり入門できるようになっている。

 LEMON INTERRUPT名義で実質のデビュー作となった1-@A、シングルのみでリリースされ、DJの間で人気を決定づけたアルバム未収録のライブでの定番1-BC。映画『trainspotting』のサントラに収録され大ヒット、誰もがUNDERWORLDを知る結果となった名曲中の名曲かつ代表曲2-A。映画『BEACH』に提供した2-Fまで。

オリジナルアルバムの内訳は次の通り。
『dubnobasswithmyheadman』(’93) 1-BEF、2-@
『second toughest in the infants』(’96) 2-B
『Beaucoup Fish』(’99) 2-CDEF
『A Hundred Days Off』(’02) 2-H

 この音源を聴いてもらえば分かるとおり、1曲1曲が長い。一番短い曲で「jumbo」の6'57"だ。ほとんどが10分前後の曲。前から思っていたのだが、現在のプログレッシブ・ロックは間違いなくテクノだ。曲の展開、リズムのパターンなど無限大だし、常に新しい試みを行っている。

 正直、あまりアルバム単位では聴くことが無く、一番良く聴いたのはサウンドの要であったダレン・エマーソン脱退後でありながら、彼ら初のライブ盤でありDVDでは世界初のインタラクティブに楽しめた『EVERYTHING,EVERYTHING』(’00)だ。これが僕のベストCDだ。全8曲しかないがロックバンドと同様、(打ち込みであるが)曲のピッチが早かったりするので曲の感じが違って聞こえる。実際、通して聴くとかなり違和感を感じる。
昨年リリースされたアルバム『A Hundred Days Off』では、一体どうなってしまうのかとう不安があったが、ポジティブにメロディがやたらアッパーに鳴り続ける「TWO MONTH OFF」という新たなアンセムも出来たのが良かった。しかし、アルバム通してかなり暗く他にこれという曲が見あたらない。次のアルバムでが勝負となる。


日本盤のみ、DVD収録の3枚組も発売。

<お薦め度>★★★★☆
2003/10/26